鈴屋(松阪市)概要: 鈴屋は元禄4年(1691)に本居宣長の祖父によって建てられたもので宣長が12歳から72歳までこの住宅で暮らしました。当初は清光門前町にありましたが享保11年(1726)に魚町一丁目に移り、明治42年(1909)に現在地である松阪城隠居丸に移されました。
床の間に柱掛鈴を掛けたことから「鈴屋」と呼ばれるようになったとされ、書斎では宣長の主な著作が行われました。
隣接する鈴屋遺蹟保存会旧事務所は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、玄関屋根唐破風銅板葺き、桁行7間、梁間4間、建築面積117u。鈴屋遺蹟保存会倉庫は土蔵造2階建、寄棟、桟瓦葺き、平入、桁行3間、梁間2間、表面下見板張り、建築面積20u。塀は木造、桟瓦葺き、総延長11m。
門は切妻、本瓦葺き(鯱付き)、一間一戸、四脚門、間口2.7m。鈴屋遺蹟保存会旧事務所・倉庫・正門・塀は明治42年(1909)に鈴屋が移築される際に建てられたもので近代和風建築の遺構として貴重なことから国登録有形文化財に登録されています。
鈴屋は極めて貴重な事から名称「本居宣長旧宅」として昭和28年(1953)に国指定特別史跡に指定されています。
鈴屋(本居宣長旧宅):上空画像
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