海蔵寺(桑名市)概要: 法性山海蔵寺は三重県桑名市北寺町に境内を構えている寺院です。宝暦3年(1753)、江戸幕府は大藩の財力を削ぐ為、薩摩藩島津家に木曽川の治水工事を命じました。
薩摩藩7代藩主島津重年は家老である平田靱負を筆頭に家臣420名を派遣させましたが、工事は難航し予算だった30万両が270万両に膨らみ、人員も950名となりその内30名が病死し50名が切腹するという悲惨なものでした。
宝暦5年(1755)、工事が完成すると平田靱負は責任を取って切腹、海蔵寺に犠牲者と共に埋葬されました。海蔵寺に建立された殉難24名(全て切腹した藩士)の墓は貴重な事から名称「薩摩藩義士墓所」として昭和41年(1966)に桑名市指定史跡に指定されています。
海蔵寺本堂は木造平屋建て、切妻、桟瓦葺き、平入、正面1間唐破風向拝付き、内陣には本尊となる三尊仏が安置されています。山号:法性山。宗派:曹洞宗。本尊:三尊仏。
海蔵寺:上空画像
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