大福田寺(桑名市)概要: 神宝山大福田寺は三重県桑名市東方に境内を構えている高野山真言宗の寺院です。大福田寺の創建は不詳ですが用明天皇の御代に聖徳太子が開いたのが始まりと伝えられています。
その後衰退しましたが鎌倉時代中期の建治年間(1275〜1278年)に伊勢神宮の神官である額田部実澄に神託があり忍性(鎌倉極楽寺、開祖)と共に再興しています。
当初は福田村にあった事から福田寺と称していましたが、室町時代初代将軍足利尊氏から庇護され大福田寺に改称しています。
明応年間(1492〜1501年)に火災によって焼失し、文亀元年(1501)叡?和尚により桑名郡神戸郷に再興されました。寛文2年(1662)、桑名藩主松平定重により現在地に移され、日本三歓喜天(生駒聖天・待乳山聖天・桑名聖天)の一つに数えられる歓喜天を寄進しています。
桑名聖天大祭に奉納される「伊勢大神楽」が国指定重要無形民俗文化財に指定されている他、紙本著色釈迦八相成道図(鎌倉時代)と紙本墨書勧進帳(附:絹本着色忍性上人像・絹本着色額田部実澄像・鎌倉時代:三条西実隆筆)が国指定重要文化財、木造阿弥陀如来立像(文亀3年)が三重県指定文化財にそれぞれ指定されています。
大福田寺聖天堂は木造平屋建て、切妻、桟瓦葺き、平入、桁行4間、梁間3間、正面1間軒唐破風向拝付き、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、内陣には本尊となる歓喜天像が安置されています。本堂は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行6間、正面1間向拝付き、内陣には本尊となる阿弥陀如来像が安置されています。山門は切妻、本瓦葺き、一間一戸、四脚門。
三重四国八十八ヶ所霊場第1番札所。伊勢七福神(大黒天)。伊勢西国三十三所観音霊場番外札所。山号:神宝山。宗派:高野山真言宗。本尊:阿弥陀如来。
大福田寺:上空画像
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