十念寺(桑名市)概要: 仏光山九品院十念寺は三重県桑名市伝馬町に境内を構えている浄土宗の寺院です。十念寺の創建は天平宝字元年(757)、行基菩薩により開かれたのが始まりと伝えられています。
当初は現在の菰野町にありましたが、慶長年間(1596〜1615年)、桑名城築城の際、新たに城下町が町割され現在地に移ってきました。
十念寺に埋葬されている森陳明は幕末の桑名藩士で幕府側に付いた藩主松平定敬に随行し函館戦争に参戦しました。函館戦争が終結すると桑名藩が窮地に立たされた為、自らが切腹することで全責任を負い十念寺に葬られました。墓には松平定敬の書によって「森陳明之墓」と刻み込まれ貴重な事から昭和41年(1966)に桑名市指定史跡に指定されています。
十念寺は寺宝が多く江戸時代に製作された金地着色祭礼図屏風が三重県指定文化財に室町時代初期に製作された絹本着色当麻曼茶羅図と室町時代に製作された絹本着色仏涅槃図が桑名市指定文化財にそれぞれ指定されています。
十念寺は木造平屋建て、入母屋、本瓦葺、平入、正面1間入母屋向拝付き、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ。山門は切妻、桟瓦葺き、一間一戸、四脚門。山号:仏光山。院号:九品院。宗派:浄土宗。本尊:阿弥陀如来。
十念寺:上空画像
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