津市久居(歴史)概要: 久居の都市としの始まりは寛文9年(1669)、津藩から5万石が分知され久居藩を立藩、その陣屋町として発展しました。初代藩主藤堂高通は津藩2代藩主藤堂高次の次男、初代藤堂高虎の孫にあたる人物で、当藩を立藩する際、「永久ニ鎮居スル」の意味から地名を久居に改めたと伝えられています。久居藩は5万石を領していましたが津藩の支藩的な意味合いが強かった為、築城が認められず陣屋構えとして周辺には200戸程度の武家屋敷を設けて家臣達を住まわしていました。江戸時代中期以降、庶民達の伊勢神宮参拝が流行ると、伊勢街道の宿場町として急速に発展し街道沿いには多くの旅籠が設けられました。明治時代以降は多くの武家屋敷は失われ、交通網の発展により宿場町としての機能も消失、現在は町家が点在し当時の繁栄を僅かに感じる事が出来ます。
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