香良洲神社(津市)概要: 香良洲神社は三重県津市香良洲町に鎮座している神社です。香良洲神社の創建は欽明天皇の御代(539〜571年)、生田神社(兵庫県神戸市)の分霊(稚日女尊:天照大御神の御妹神)を勧請したのが始まりと伝えられています(伊勢湾に度々御神火が見るので住民達が不思議がっていると、住民の1人青木氏の霊夢に稚日女尊の化身が立ち、当地に稚日女尊を祀る社を設けるように告げたそうです)。
大同2年(807)には伊勢国平定の為、大伴文守が戦勝祈願を行っており神矢の奉納を行っています。
延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳には記載されなかったものの、伊勢国の重要な神社として歴代国司や藩主が社殿の造営や社領の寄進などを行い篤く庇護しています。
民衆からの信仰も篤く、特に江戸時代に伊勢神宮の参拝が盛んになると「伊勢参り、お加良須(香良洲神社)に参らなぬは片参宮」と言われるようになり、伊勢参りに訪れた参拝者の多くが香良洲神社にも参拝し社運も隆盛しました。
明治8年(1875)に郷社、明治15年(1882)に県社に列し、明治39年(1906)に神饌幣帛料供進社に指定されています。神事である「香良洲神社のお木曳き行事」は古式を伝える貴重なものとして平成5年(1993)に津市指定無形民俗文化財に指定されています。
本殿は木造平屋建て、切妻、茅葺、平入、桁行3間、外壁は真壁造板張り、素木造り、神明造。祭神:稚日女尊。相殿神:御歳大神。
香良洲神社:上空画像
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