結城神社(津市)概要: 結城神社は三重県津市藤方に鎮座している神社です。南北朝時代、南朝の有力武将だった白川城(福島県白河市)の城主結城宗広は後醍醐天皇の命で北畠顕家と共に上洛、一度は朝敵である足利尊氏を一掃しましたが、延元元年(1336)体制を整えた尊氏に敗北し自領に引き上げる途中、遠州灘で暴風雨に遭遇し伊勢国で死去しました。
宗広の遺骸は当地に埋葬されたと伝えられ、古くから結城の森と呼ばれていました。塚の上には6体の地蔵尊が安置され篤く守られていましたが文政7年(1824)、津藩10代藩主藤堂高兌が社殿を造営し結城明神社を創建しました。
明治12年(1879)に村社、明治13年に明治天皇が祭祀料として寄付した事で明治15年(1882)に別格官幣社に列っしました。社宝である結城文書(紙本墨書:45通・室町時代)は明治15年に別格官幣社に列した際、結城家より寄進されたもので昭和28年に三重県指定有形文化財に指定されています。祭神:結城宗広。
結城神社:上空画像
|