初馬寺(津市)概要: 初馬寺の創建は推古天皇22年(614)、聖徳太子が四天王寺再興の為当地を訪れた際大病になり寝込んでしまいました。師である慧慈の教えにより自ら馬頭観世音菩薩像を彫り込み艮の方角に安置すると不思議と大病が平癒した事から堂宇を造営して安置したと伝えられています。さらに慧慈が彫り込んだ大日如来座像、慧聡が彫り込んだ阿弥陀如来座像を安置し善徳僧正を招いて開山しています。江戸時代に入ると津藩歴代藩主である藤堂家の祈願所として庇護され、寛文12年(1672)には2代藤堂高次が堂宇を再建し、延宝8年(1680)には3代藤堂高久より「初馬寺」の額が寄進されています。寺宝である木造大日如来座像(平安時代作、像高89.5cm、檜材、一木造)と木造阿弥陀如来座像(平安時代作、像高84.6cm、寄木造)が国指定重要文化財に指定されています。三重四国八十八箇所第64番、伊勢西国三十三所観音霊場17番。
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