四天王寺(津市)概要: 塔世山四天王寺は三重県津市栄町1丁目に境内を構えている曹洞宗の寺院です。四天王寺の創建は用明天皇の御代(585〜587年)、当時の宮城鎮護の為、各方角に一宇づつ設けられた寺院の1つ東の四天王寺だったと伝えられています。
推古天皇の勅願により聖徳太子が境内を整備し、改めて天皇の勅願寺として大きな影響力を持つようになりました。
戦国時代の兵火により多くの堂宇が焼失し一時衰退しましたが津城の城主となった織田信包によって再建され、本能寺の変の時、安土城(滋賀県安土町)にいた母親(継母とも)土田御前(花屋寿栄禅尼)を引き取り没後、当寺に葬られています。
関が原の戦いでは津城も戦場となりその兵火により再び焼失、元和5年(1619)に津藩主となった藤堂高虎により再建がなされ、寛永14年(1637)に2代藩主藤堂高次が寺領を寄進しています。西国薬師霊場第34番札所。山号:塔世山。宗派:曹洞宗。本尊:薬師如来。
四天王寺の文化財
・ 絹本着色聖徳太子像−鎌倉時代−国指定重要文化財
・ 薬師如来座像−承保4年(1077)−国指定重要文化財
・ 絹本著色藤堂高虎像(附:同夫人像)−江戸時代−国指定重要文化財
・ 民部田所勘注状外古文書(4通1巻)−康平5年(1062)
・ 四天王寺山門−寛永18年(1641)−津市指定文化財
・ 梵鐘(附:半鐘・雲版)−延宝8年(1680)−津市指定文化財
四天王寺:上空画像
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