西蓮寺(伊賀市)概要: 紫雲山西蓮寺は三重県伊賀市長田に境内を構えている天台真盛宗の寺院です。西蓮寺の創建は不詳ですが最澄により開かれ観音寺と称していたと云われています。
延徳年間(1489〜1492年)に真盛が再興し西蓮寺と寺号を改め、後土御門院、後柏原天皇と帰依された事で寺運も隆盛しました。
江戸時代入ると津藩藩主藤堂家から祈願所、上野城代家老藤堂家の菩提寺として庇護され、寺領4石が安堵され寺運を維持し多数の寺宝を有しました。山号:紫雲山。宗派:天台真盛宗。本尊:阿弥陀如来。
現在の西蓮寺鐘楼門は元文4年(1739)に建立されたもので、入母屋、本瓦葺、三間一戸、楼門形式、棟高7.8m、江戸時代中期の楼門建築の遺構として貴重なことから伊賀市指定文化財に指定されています。西蓮寺本堂は木造平屋建て、入母屋、本瓦葺き、平入、桁行6間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造白漆喰仕上げ、内部には本尊となる阿弥陀如来像が安置されています。
西蓮寺の文化財
・ 絹本著色藤堂高虎像−江戸時代−国指定重要文化財
・ 絹本著色星曼荼羅図−平安〜鎌倉時代−三重県指定文化財
・ 紙本墨書真盛自筆消息−室町時代−三重県指定文化財
・ 真盛廟−元禄11年−三重県指定史跡
・ 西蓮寺の供養塔−室町時代−三重県指定史跡
・ 伝如来荒人像−伊賀市指定文化財
・ 医王山西蓮寺眺望詩并八景吟−江戸時代−伊賀市指定文化財
・ 西蓮寺鐘楼門−元文4年−伊賀市指定文化財
・ 服部土芳墓所−江戸時代−伊賀市指定史跡
・ 藤堂元甫墓所−江戸時代−伊賀市指定史跡
西蓮寺:上空画像
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