子安観音寺(鈴鹿市)概要: 子安観音寺の創建は天平勝宝3年(751)、聖武天皇の勅願により藤原不比等が道證上人を招いて開いたのが始まりと伝えられています。本尊の白布観世音菩薩像は鼓ヶ浦から赤ん坊に背負われて出現した故事から安産、子育てに御利益があるとして広く信仰を広めました。
現在の山門は元禄16年(1703)に建てられたもので入母屋、本瓦葺、三間一戸、楼門形式、江戸時代中期に建てられた鈴鹿市内に残る数少ない寺院楼門建築の遺構として貴重なことから昭和47年に三重県指定有形文化財に指定されています。
国指定天然記念物に指定されている不断桜は古くから桜の名木として知られ永禄10年(1567)、当寺を訪れた紹巴(連歌師)が「白子観音寺に不断桜とて名木あり」と紀行富士見道記に記載され、その他にも「三十六桜譜」や「伊勢参宮名所図絵」、「絵本桜狩」などに紹介されています。
銅燈篭は寛文6年(1666)、藤原玄種(津の鋳工)によって鋳造されたもので総高250cm、幅110cm、三重県指定指定有形文化財に指定されています。
子安観音寺:上空画像
八脚門を簡単に説明した動画
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