荒神山観音寺(鈴鹿市)概要: 荒神山観音寺は三重県鈴鹿市高塚町に境内を構えている真言宗の寺院です。観音寺の創建は弘仁3年(812)、弘法大師空海によって開かれたのが始まりと伝えられています。
その後衰退しましたが、寛治元年(1087)法陵律師の霊夢に観音様の御告げがあり、空海の旧跡から十一面観音像を発見すると堂宇を造営して安置しました。
中世に再び衰退し、寛永10年(1633)、湯殿山(出羽三山:山形県鶴岡市)の行者である荒沢順海が眼病を患い、当寺で祈願したところ、まもなく平癒した為、仏意を感じ観音寺の再興に尽力しています。
又、荒沢順海と春日局は異母姉の関係だった事から正保4年(1647)、春日局により梵鐘と仏像5躯が寄進されています。
古くから縁日では賭博が行われていた為、慶応2年(1866)神戸長吉と安濃徳との縄張り争いとなり「荒神山の血煙り」と題した浪曲が作られ民衆にも広がりました。
山号:荒神山。宗派:真言宗。本尊:十一面観世音菩薩。三重四国八十八箇所22番札所・伊勢西国三十三所観音霊場24番札所。
荒神山観音寺:上空画像
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