福王神社(菰野町)概要: 福王神社は三重県三重郡菰野町大字田口に鎮座している神社です。福王神社の創建は伊勢神宮の鎮護の為、聖徳太子が仏師安阿陀(百済の僧、敏達天皇5年:576年に来日)が彫り込んだ毘沙門天像を安置したのが始まりと伝えられています。古くから信仰の山として崇敬される一方で、住み着いた天狗から悪さをされるといった畏怖の対象でもありました。毘沙門堂は元桑名京町の職人町に境内を構えていましたが、慶長6年(1601)に本多忠勝が桑名藩(三重県桑名市)に入封し桑名城を大改修し城下町も改めて町割りした際、現在地に遷されました。
江戸時代に入り桑名藩領になると歴代藩主が崇敬庇護し例祭には家臣を伴い参拝に訪れています。又、境内周辺の山々は美林を産出した為、藩の御用林として山番小屋などが設置されました。
明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏式が廃され麓の穂積社や神明社、八幡社、稲荷社、弁天社、山神が合祀された事で福王神社に改めています。
福王神社拝殿は木造平屋建て、入母屋、銅板葺き、平入、桁行2間、梁間2間、正面1間軒唐破風向拝付き、外壁は真壁造り板張り、浜縁、高欄付き、正面には天狗の面が掲げられています。祭神:毘沙門天。
福王神社:上空画像
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