松樹院(五百羅漢)概要: 太平山松樹院は三重郡菰野町竹成に境内を構えている高野山真言宗の寺院です。松樹院の創建は不詳ですが、伝承によると弘法大師空海が巡錫の折当地を訪れ、自ら彫り込んだ本尊を安置したのが始まりと伝えられています。
松樹院の寺宝である文明11年(1479)に製作された木造大日如来座像(像高101cm、檜材、寄木造)と文明13年(1481)に製作された木造大日如来座像(像高101cm、檜材、寄木造)の2躯が製作年が明確で当地方の仏教文化を代表する貴重な仏像として昭和29年(1954)に三重県指定文化財に指定されています。
松樹院の境内にある五百羅漢は嘉永5年(1852)から慶応2年(1866)にかけて照空上人の発願で藤原長兵衛一門によって製作されたもので、高さ約7mの小丘の頂上に大日如来を配し菩薩像や地蔵尊像、七福神像、猿田彦、閻魔大王など469体が彫り込まれています。三重県では他に類の見ない特異な石仏群で貴重な事から昭和42年(1967)に三重県指定史跡に指定されています。
山号:太平山。宗派:高野山真言宗。本尊:大日如来。
松樹院:上空画像
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