花林院(桑名市長島町)概要: 盤龍山花林院は三重県桑名市長島町長島中町に境内を構えている曹洞宗の寺院です。花林院は戦国時代に松平元康が父親である松平俊勝の菩提を弔う為に開創された寺院です。
寺号は俊勝の戒名である「光陽院殿華林宗心大居士」に由来するもので、当初は「華林院」と号し、歴代松平家から庇護されました。その後、松平家の移封先に随行し、慶安2年(1649)に松平康尚が下野那須藩より1万石で長島藩に入封すると当地に境内を遷しています。
花林院の境内には前藩主だった菅沼家関係者の墓碑が散見される事から、菅沼家とは近い存在の寺院が前身だった事が窺えます。
元禄15年(1702)に2代藩主松平忠充が重臣を殺害するという暴挙を起した事から改易となり、当寺も外護者を失います。
代わって下館藩から2万石で増山正弥が入封すると花林院は領内菩提寺、代々の位牌所として庇護されました。ただし、実際葬られているのは7代藩主増山正修のみで他の増山家藩主は江戸小石川の蓮華寺に埋葬されています。
山号:盤龍山。宗派:曹洞宗。本尊:聖観音。
花林院:上空画像
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