延寿院(名張市)概要: 延寿院の創建は不詳ですが役行者によって開かれたのが始まりと伝えられています。その後、衰退しましたが承保年間(1074〜67)、正緑和尚が役行者の旧跡である赤目滝を発見、さらに保安3年(1122)に延僧和尚が堂宇を建立し境内を整備しました。
当初は青黄竜寺と称し寛喜3年(1231)には伊賀国の納経所となり、赤目滝一帯が修験僧の修行場として栄えた為、寺運が隆盛し八坊を擁する大寺となりました。
天正9年(1581)、天正伊賀の乱の兵火により多くの堂宇、寺宝、記録などが焼失し一時衰退しましたがその後再興され寛永13年(1636)には津藩主、藤堂高次の眼病平癒の祈願が行われ、見事念願成就したことで寺領が寄進されています。
徳治2年(1307)に製作された石造灯籠が国指定重要文化財に、鎌倉時代に製作されたと推定される石造十三重塔と室町時代に製作された納経版木と宝院版木が名張市指定文化財にそれぞれ指定されています。
延寿院:上空画像
|