常安寺(鳥羽市)概要: 玉龍山常安寺は三重県鳥羽市鳥羽二丁目に境内を構えている曹洞宗の寺院です。常安寺の創建は慶長5年(1600)、貫室善導によって開かれたのが始まりとされます。当初は大福堂と称していましたが、慶長12年(1607)、九鬼守隆が先代である九鬼嘉隆の菩提を弔う為、大改修し寺号を常安寺に改めています。
以来、歴代九鬼の菩提寺となり、寺領100石や石燈籠の寄進などが行われ九鬼家が家督争いで移封後も綾部藩九鬼家、三田藩九鬼家とも関係がありました。江戸時代は寺運も隆盛し志摩国にある寺院の触頭、曹洞宗66ヶ寺の僧禄寺の格式を得ていました。本堂背後の土塀の中には歴代九鬼家の墓碑や稲垣家墓碑が建立されています。
寺宝が多く涅槃図(安土桃山時代)、薬師堂の鰐口(江戸時代)、石燈籠(元和4年:1618年)が鳥羽市指定文化財に、稲垣氏歴代の墓碑及び霊廟、九鬼家の廟所が鳥羽市指定史跡に指定されています。
山号:玉龍山。宗派:曹洞宗。本尊:釈迦如来坐像。
常安寺:上空画像
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