夫婦岩(伊勢市)概要: 立石(男岩:高さ9m)、根尻岩(女岩:高さ4m)、烏帽子岩(蛙岩)、屏風岩、獅子岩から成る岩礁の中で象徴的である立石と根尻岩を夫婦岩と呼んでいます。夫婦岩から沖合い約700mの海中に猿田大神縁の興玉神石が古くから信仰の対象となり、夫婦岩はその鳥居として見立てられ立石と根尻岩には注連縄が結ばれています。
注連縄(長さ35m、重さ40キロ、5本)は5月5日、9月5日、12月の第3日曜日の年3回、氏子によって大注連縄張神事が行われ、現在でも聖域と日常空間の結界として受継がれており、江戸時代中期に製作された伊勢参宮名所図会にも注連縄の張った夫婦岩が紹介されています。
夫婦岩が見える浜辺には明治30年(1897)に太江寺境内に鎮座していた興玉社の御霊を勧請、明治43年(1910)に猿田彦大神と宇迦御魂大神を合祀して二見興玉神社が創建されています。
又、夫婦岩の間から上がる朝日や満月は絶景として知られ多くの観光客や参拝者が訪れています。夫婦岩のある二見浦は景勝地としても大変貴重な事から平成18年(2006)に国指定名勝に指定されています。
夫婦岩:上空画像
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