遍照寺(亀山市)概要: 延寿山地蔵院遍照寺は三重県亀山市西町に境内を構えている天台真盛宗の寺院です。遍照寺の創建は不詳ですが17世紀初頭には既に存在していたとされ、所有する寺宝から亀山城下では有数の古刹として知られています。
鎌倉時代中期に製作された阿弥陀如来立像(像高99.1cm)は平成11年(1999)に慶長4年(1252)に製作された木造観音菩薩坐像(像高30.8cm)と木造勢至菩薩立像(像高45.6cm:本来三尊形式だったと推定されている。)は平成14年(2002)にそれぞれ三重県指定文化財に指定されています。
江戸時代の武芸者で鹿島新当流第11代家元である大月関平の墓が貴重な事から昭和26年(1951)に亀山市指定史跡に指定されています。
遍照寺本堂は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き(鯱付き)、平入、正面入母屋式台付玄関、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、内陣には本尊となる阿弥陀如来像が安置されています。
玄関は江戸時代末期の文久2年(1862)に亀山城二ノ丸御殿大書院の式台として建てられ、明治4年(1871)に亀山城が廃城となり払い下げを受け明治5年(1872)に移築したもので、数少ない亀山城の遺構として貴重なものとされます。
遍照寺山門は入母屋、本瓦葺(鯱付き)、一間一戸、四脚鐘楼門、上層部四方高欄付き。山号:延寿山。院号:地蔵院。寺号:遍照寺。宗派:天台真盛宗。本尊:阿弥陀如来。
遍照寺:上空画像
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