洋館(六華苑)概要: 洋館は建築家コンドルによる設計で大正2年(1913)に建てられたものです。木造2階建、寄棟、天然スレート葺、搭屋4階建、ドーム屋根、庭園側の1階部がテラス、2階はサンルーム、開口部上部にはペディメント、鎧戸、玄関には車寄せを設え上部がベランダ風の手摺が取り付けられています。屋根上部にはドーマ、軒下には持ち送りなど随所に当時の洋風建築の要素が取り入れられている一方で内部には和風の襖が採用されるなど和洋折衷の意匠となっています。太平洋戦争後は桑名税務所(仮庁舎)や諸戸家事務所などに利用され平成3年に諸戸家から寄贈されました。六華苑洋館は大正時代初期に建てられた洋風建築の遺構として大変貴重なことから国指定重要文化財に指定されています。
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