専修寺(歴史)概要: 高田山専修寺は三重県津市一身田町に境内を構えている真宗高田派本山の寺院です。専修寺の創建は家禄元年(1225)、親鸞上人が現在の栃木県真岡市二宮町に専修寺として開いたのが始まりとされます。
寛正6年(1465)真慧が真宗高田派の興隆の為、伊勢へ進出、無量寿院を開き当寺の基礎としました。文明10年(1478)に後土御門天皇の勅願寺になると寺運も隆盛し、さらに本寺専修寺が兵火により多くの堂宇が焼失すると、僧侶や寺宝、記録などが無量寿院に運ばれて、何時しか本山専修寺と呼ばれるようになりました。
専修寺の門前町は一身田寺内町として東西500、南北450mの周囲を濠や掘、川を引き込み土塁で囲う事で自治地区を形成し寺内町として発展、町には3箇所の門があり番所を設けて出入りを管理したとされます。
江戸時代に入ると歴代津藩主から庇護され、藩主藤堂家から住職に輿入れや(高松院など)、広大な寺領の寄進なども行われています。
寺宝が多く西方指南抄(6冊親鸞筆・附:覚信等直門弟写本6冊)と三帖和讃(3冊親鸞筆)が国宝に指定されている他、数多くの文化財を所有し、境内の堂宇も江戸時代に再建や造営されたものが多く御影堂と如来堂が国指定重要文化財に指定されています。
山号:高田山。宗派:真宗高田派本山。本尊: 阿弥陀如来(証拠の如来)。
本山(一身田)専修寺:上空画像
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