見性寺(菰野町)概要: 真如山見性寺は三重県三重郡菰野町大字菰野に境内を構えている臨済宗妙心寺派の寺院です。見性寺の創建は寛永21年(1644)、菰野藩2代藩主土方雄高が初代で父親である土方雄氏の追善の為、三霊禅師(三河:瑞竜寺の僧)を招いて開いたのが始まりで、寺号は雄氏の法名である「堅翁宗固見性院」に由来しています。
以来、菰野藩主土方家歴代の菩提寺として庇護され寺運も隆盛しています。寛文9年(1669)に火事により庫裏が被災、享保11年(1726)に5代藩主土方雄房が堂宇の再建を行っています。
見性寺境内には歴代藩主の墓碑(初代雄久、12代雄氏以外:雄久は京都の功運院、雄永は東京の谷中墓地にそれぞれ埋葬されています。初代藩主雄氏の夫人八重姫(織田信長の孫娘:享年92歳)など藩主以外の一族や家臣の墓碑は向かい合った東側に)が建立されています。菰野藩主土方家墓地は昭和49年(1974)に菰野町指定文化財に指定されています。
見性寺の寺宝には土方家縁の物が多く、初代藩主土方雄氏(貞享4年:1687年の賛文)・3代藩主土方雄豊(宝永7年:1710年の賛文)・9代藩主土方義苗の肖像画(三幅)が貴重な事から平成19年(2007)に菰野町指定文化財に指定されています。
見性寺山門は3代藩主土方雄豊の正室が実父で2代藩主でもある土方雄高の13回忌の追善供養の為に造営したもので、入母屋、本瓦葺、一間一戸、四脚鐘楼門、上層部四方高欄付き、中央には「真如山」の山号額が掲げられ、寛文3年(1663)に寄進した梵鐘(鋳物師近藤丹 波掾藤久作)が吊り下げられています。
新四国八十八ケ所霊場。山号:真如山。寺号:見性寺。宗派:臨済宗妙心寺派。本尊:釈迦如来。
見性寺:上空画像
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