月讀宮(伊勢市)概要: 月讀宮は三重県伊勢市中村町に鎮座している神社です。月讀宮の創建は不詳ですが延暦23年(804)に編纂された大神宮儀式帳に正殿四区(月讀宮、月讀荒御魂宮、伊佐奈岐宮、伊佐奈弥宮と思われる。)が月讀宮一院とされていた事が記載されています。
伊佐奈岐宮と伊佐奈彌宮は平安時代初期に編纂された続日本紀に宝亀3年(772)に「荒御玉命、伊佐奈岐命、伊佐奈彌命、入二於官社一」と記載され、延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に式内社として記載された伊佐奈岐宮二座に比定されています。
当初は二光の森と呼ばれる地に鎮座していましたが仁寿三年(853)に大洪水が起こり社殿が大破、斎衡二年(855)に現在地に遷座し社殿が再建されました。
その後、月讀荒御魂宮と伊佐奈弥宮が衰退し月讀宮、月讀荒御魂宮が一院(月讀荒御魂宮は小殿)、伊佐奈岐宮、伊佐奈弥宮が一院(伊佐奈弥宮は小殿)として祀られてきましたが明治6年(1873)に現在のように4社がほぼ同等に瑞垣を持つ形態となりました。
4社の社殿の中では月讀宮が若干大きく鳥居の規模もあり、参拝順序も月讀宮を最初に月讀荒御魂宮⇒伊佐奈岐宮⇒伊佐奈弥宮の順が正しいとされます。
月讀宮本殿は、木造平屋建て、神明造、切妻、茅葺、平入、桁行3間、梁間1間、外壁は真壁造板張り、白木造り。祭神:月讀尊(月讀宮)、月讀尊荒御魂(月讀荒御魂宮)、伊弉諾尊(伊佐奈岐宮)、伊弉冉尊(伊佐奈弥宮)。
月讀宮:上空画像
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