高倉神社(伊賀市)概要: 高倉神社の創建は垂仁天皇の御代(紀元前29年から紀元後70年)、神武天皇の東征に従軍し大功があった高倉下命の7代孫の倭得玉彦命が当地に遷り、祖霊である高倉下命の御霊を勧請したのが始まりと伝えられています。
古くから格式が高いことでも知られ平安時代に編纂された日本三代実録によると貞観3年(861)に高蔵神が従五位下に列しています。歴代領主から崇敬庇護され天正2年(1574)には当時の伊賀国守護職であった仁木長政が社殿の造営を行っています。
大正5年(1916)に郷社、昭和11年(1936)に県社に列し、神饌幣帛料供進神社に指定されています。祭神:高倉下命、倭得玉彦命。
現在の高倉神社本殿は天正2年(1574)に仁木長政が造営したもので、向かって中央に本殿、左に八幡社、右に春日社が配され、本殿と八幡社は一間社流造檜皮葺、春日社は一間社隅木入春日造檜皮葺、三社とも工法や彫刻、極彩色の彩色など桃山時代の社殿建築の遺構として大変貴重なことから大正15年(1926)に国指定重要文化財に指定されています。
境内に生えるシブナシガヤは大変貴重な事から昭和7年(1932)に国指定天然記念物に指定されています。境内背後に控える神体山に自生するアヤマスズは貴重な事から三重県指定天然記念物に指定されています。
又、古くから神仏習合し別当寺院だった補陀落寺の旧跡として町石が点在しています。
高倉神社:上空画像
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